TAIJI 50th from Beyond レポ

2016年7月9日(土)~2016年7月12日(火)。

東京・赤坂のJ ROCK CAFEにて、元Xなどのベーシスト、沢田泰司さん(TAIJIさん)の50歳のアニバーサリーイベント、「TAIJI 50th from Beyond」が開催されました。

生前のTAIJIさんがとても気に入っていたという写真が、今回のイベントの告知にも使われていて、店内にも掲示されていました。

私が入った、イベント初日の初回、7/9(日)12:00の回では「撮影OKなのは、こちらのポスターのみです」とのことでした。

店内では、TAIJIさんが大好きだったメニューや、作曲した曲名のドリンクなど、特別メニューが提供されていました。

スタッフの皆さんが不慣れな中、一生懸命対応をして下さいました。

店内には、TAIJIさんが座っているかのようなTAIJIの部屋とも言えるコーナーや、機材の展示(沢山のエフェクターも並んでいました)、サインや写真、直筆のメモなどなど。

本当にJ ROCK CAFEの店内が「TAIJI WORLD」になっていました。

多分あの香りは白檀なのかな…。とてもいい香りの店内でした。

そして、宅録で作ったのであろう、未発表曲が2曲流されたり。
YOSHIKIさんからのメッセージ映像が流れたり。

さらには、とても貴重な映像が沢山。

TKRAの映像、TSPの映像もそうですが、第3期LOUDNESSメンバーでのスタジオセッションはとても貴重だったと思います。

しかもその中で「Sadistic Desire」がプレイされていて「タッカンがXの曲を弾いている…!」なんて、感動してしまいました。

すると。

スタッフの方からこんな挨拶が。

「本当は撮影禁止でお願いしようと思っていました。でも、皆さんが本当にTAIJIが大好きなんだな、という、熱い想いが伝わってきました。ですから、撮影はOKにします。どうぞ、TAIJIを皆さんのお家に持ち帰って下さい。その代わり、ネタバレ禁止なので、ネットへのアップは12日の会期終了後にお願いします。」

すごく嬉しかったです。

私は12日(火)の最終回にも入ったので、写真の内容は両日が混同していますが、私の感想以上に、こんな下手くそな写真で申し訳ないですが、検索などでこちらにいらした皆さんにも、TAIJIさんの世界を見て頂きたいので、言葉は控えます。

そして、気に入った写真があったら、ご自由にダウンロードなさってくださいね。

TAIJIの部屋と私が先ほど表現した場所です。

その壁面。衣装なども多数飾られていました。


このベースの横には、GUNS AND ROSESでも活躍した、ダフ・マッケンガイとの写真と、対談に備えてのメモが。

私が一番感動したのは、このダフとの対談を心待ちにしていたTAIJIさんのメモでした。

対談が決まったことへの感動と感謝、ワクワクした気持ち。

そして「あんなことを聞いてみたい」「これを教えて欲しい」という質問リスト。

本当にダフとの対談が決まって、それが実現したことは、TAIJIさんにとって大きなもので本当に嬉しかったのだろうと思いました。

そして何よりも彼は音楽が大好きで、ロックが、ベースが、バンドが大好きなんだな、って思いました。

TAIJIさんの「うわー、楽しみだなぁ」という笑顔や、真剣に質問を考えている姿が脳裏に浮かんできました。


そういえば、未公開映像にも、若いミュージシャンと一緒にスタジオに入り指導をする姿が。

「コードを知らないでしょ?今度さ、ゆっくり教えるから。コードを知っているだけで出来ることも変わって来るし、幅が広がるよ?」と。

優しすぎでしょう、TAIJIさん。

コードを知らないままギターを抱えてTAIJIさんとセッションなんて、私世代(アラフォーです)の感覚だったら「非常識」「あり得ない!」と思ってしまいそうですが、それでも「今度ゆっくり教えるから、おいで?」と言えるTAIJIさんの器量の大きさ…!

とにかく音楽が大好きで、音楽仲間であれば、相手のスキルや年齢に関わらず、自分が出来ることを最大限で与えていた方だったのだろうと思いました。


そして、自筆のメモにも様々なことが。

「幸せとは『なる』ものではなく『ある』ものなんだ」など。

きっとTAIJIさんは、幸せを掴みたくて、幸せを探していたんでしょうね。

そしてやっと見つけたのでしょう。

日々に幸せは溢れていて、自分がそれに気づけるかどうかでしかない。

幸せは条件ではなく、その状態であることを。


きっと、生きたかっただろうな。

幸せに楽しく生きたかったのだろうな。楽しく生きたかったのだろうな。

生きることをきっと楽しみにして、日々を過ごしていたのだろうな。


そんな風に私は思えてしまい、やっぱり涙が出てきました。


YOSHIKIさんはメッセージで「TAIJIがいなければ、Xの音楽はなかった。」「ファンの皆さん、これからもX JAPAN同様、TAIJIをよろしくお願いします」と。

言葉少なに、短時間でしたが、きっとYOSHIKIさんも想いが溢れすぎて、言葉にならなかったのだろうと思います。

TAIJIさんに対する愛情と敬意はとても伝わって来ました。


そして。

12日(火)はTAIJIさんのお誕生日当日。

私が入ったのは、その日の最終回でもあり、イベント最終回。

「実はまだ、歌ってないんだよね」とのことで、この回でTAIJIさんに向けての「Happy Birthday」を会場全員で歌いました。

そして「入り口に花があったかと思うのですが、どうぞ花泥棒して持って帰ってください。出来れば何もないままで(什器を花屋さんに)返したい」と、マスターよりお言葉が。


入り口はこのような状態でした。

ということで、遠慮なく花泥棒を。3本ほど頂いてきました。

私は現在、TAIJIさんのことをファン同士で話したり出来る場を沢山持ちたいなー、という気持ちの元、活動をさせてもらっています。


その活動でこちらのイベントでもTAIJIさんに向けてのお誕生日メッセージや、ご命日へのメッセージをお預かりして、9月の月命日に神社(去年芸能ジャーナリストの渡邊さんが絵馬を奉納して下さった、富士山のふもとにある浅間大社)でお焚き上げをして頂こうと思っています。

花泥棒したお花はさすがに2ヶ月持たないから、この写真を印刷して、メッセージのお焚き上げと一緒に天国のTAIJIさんにお届けしてきます。

あんな事件になってしまったTAIJIさんのご逝去から5年。

やっと笑顔であなたに会えましたね。
本当によかった。
また必ずいつの日か。

あなたの音楽が大好きという方々と集まって、天国に沢山の笑顔をお届けしますね。

そしてその私たちの活動が「楽しそう!」と思ってくれる、あなたの存在をあまりよく知らない方々も巻き込んで、多くの笑顔を。そしてあなたのファンを増やしていきたい。

それが私があなたに出来る恩返しだと信じて、少しでも努力していきますね。

どうか力を貸してくださいね。


I Love Rock'n Roll

DIR EN GREYを中心に、沢田泰司さん、聖飢魔II、洋楽も含めて中学生の頃から大好きなハードロック/ヘヴィメタルについて、備忘録的なライブレポートやCDレビューなど、大好きな音楽に関係する話をしています。