TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR] 名古屋

2016年6月3日(金)。

今年2月の武道館ライブで発表された、今までリリースされたアルバムを冠したショートツアーが来年まで続く、”TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ ”の第1弾として、TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]の初日が、Zepp Nagoyaにて開催。

いよいよ、 [mode of VULGAR]が始まりました…!

このアルバム「VULGAR」について、その当時の振り返りや写真も含めたCDレビュー的なものを、こちらの記事に書かせて頂いたので、ご興味がある方はこちらを→


今回のツアーは、現時点では1会場のチケットが入手できていませんが、残りは確保できていますので、とにかくお金がかかる(笑)。

頼まれて「来てくれ」と言われているのではないし、勝手に行くのだから、可能な節約はしたいということで、今回の名古屋は昼便の高速バスで向かいました。

バスの発着場所は会場のすぐ近く。

ツアーグッズの先行販売があったので、気になっていたストールを見に行きました。

結果「売り切れ」だったので(きっと先行販売など、区切られた時間内での売り切れという意味です)買えなかったのですが「きっとこれは買わなくても大丈夫、っていうことだわ!」と前向きに捉えました(笑)。

個人的にはあのストール…。デザインとか大きさはいいのですが…。

通気性は高そうでも、吸水性は悪そう。ストールの生地ではなく、スカーフの生地を使っているよね…。夏場のストールは綿や麻など、吸水性があった方がいいのになぁ、と思ったのもあり、きっと今回のツアーグッズは何も買わないままかもしれません、大好きなVULGARであっても(^^;

そんな今回のツアー看板。

懐かしいですね、いろんなことが(^^)

そして、初日がスタート。

下手側の3柵目くらいに入ったのかなぁ、と思います。

前に進む様子がない中、横(内側)になら入れたので、そちらに入りました。

基本的に薫んしか見ていないようなもので、しかも動きとか表情以上にギターを弾く手元が好きだったり、音が好きだったりするので、ニッチな当たり所かもしれませんが(^^;

びっくりしたのは…。

こんなアー写出しておいて、京くん、すっぴんなの…!?

他のメンバーはアー写とおりというか、なんというか。

見ようによっては、薫んだけが気合入れたメイクをして浮いているようにも感じてしまうのですが、その統一感のなさもDIR EN GREYなので、ファンはそれには慣れたものかと思います。

そして、初日のセットリストはこちらのリンク先のサイト様をご覧下さい→

「VULGAR」の曲が一気にプレイされて、「え?もうこのタイミングでやっちゃうの?」と思えてしまった、登場の早さを感じたのが「MARMALADE CHAINSOW」。

そしてその後に、すっごく自然な形で最新作「ARCHE」の1曲目でもある「Un deux」に入りました。

そして「ARCHE」の中からの「鱗」。やっぱりギターソロ、そしてそのソロの佳境に入ってくるドラムのタム回しとか、最高にカッコいい。普通に、当たり前にカッコいい曲だと、よく分かるなぁ、と思えました。

そして「VULGAR」の曲、「AMBER」に。

おぉぉぉ…。ここ最近の本人使用楽器展でよく見ていた、Dieくんの緑ギターが。

2003年でのツアー、大阪厚生年金でのライブが2階席の恐らく関係者席の真後ろの2列目だったのですが、その時に初めて偶然気づいた、「え?Dieくんのギターが緑?」という衝撃は今でも忘れられないですね。

そして…。

薫んのギターから入る間奏。

これ、2005年「TOUR05 It withers and withers」の初日、市川市文化会館でのものがひどくて、入りなど、諸々失敗して、ボロボロになり、もう「うわぁ…」と引いたんですわ…。

思わず一緒に見ていた友達に「今のソロはアレンジじゃなくて、チャレンジだな…」と言ってしまったくらいにひどくて…。

ここ最近「AMBER」ってプレイされていないし、間奏の入りって、薫んしか音を出さないので、「大丈夫かしら?」なんて今回も思っていたのですが…。

05年ほどじゃないけど、しくじった感はありましたね…(^^;

まぁ、手指を痛めていたり、ピックの持ち方も変わっているし、環境は違うのでね…。

見ている横に、外国籍(白人としか言えない)の男性がいて、エアギターっぽく、ギターを弾く仕草をしながら体を動かしてノっていたのですが、その「AMBER」のギターのしくじり感に、遠慮なく、声を上げて笑っていましたからね(^^;

逆に、痛みが出ていて、動きが鈍くなってしまったのでなければいいな、とは思いますが…。まぁ、仕方ないでしょうね(^^;

薫ん、音楽のセンスはすっごくいいと思うんです。本当に最高だと思うし、唯一無二だと思いますが、ギターが上手なわけではないですからね(爆)。音は大好きですよ。

でも大事なのはテクニックではなくて、音楽やサウンドに対する姿勢だと思っているので、私はあまり気になりませんが…。あれでしょうね。緊張もあったでしょうけどね(^^;

そして「DRAIN AWAY」では、PVがバックスクリーンに。

他の曲でも、過去のVULGARツアーで使われていた懐かしい映像が使われていたのですが、名古屋に来る前に、テレビで梅木信子さんの人生を見ていたのもあって(概要はこちらを参照→)、「DRAIN AWAY」のPVのような純愛的なものに、うるっと来てしまった(^^;

そして再び、「ARCHE」の曲、「Phenomenon」に。

もう、説得力しかないのですよ。

本当にお見事なセットリストで、「分かる!確かにこのタイミングで最近の曲だったらこの曲だよね!」と思えてしまったり、「VULGAR」の曲についても、流れがすっごく絶妙で。

何が驚いたって、ここまで「VULGAR」と「ARCHE」が【なじむ】なんて思っていなかったので、そこに驚きました。

本当、セットリストのセンスの高さは、やっぱり薫んの音楽センスの高さだと思える。

でも03年くらいからのツアーなんて、1本のツアーで同じセットリストが1つもないくらい、毎回変えていたからね。

それでも薫んのギターチェンジと、雰囲気から大体次の曲が分かって、終演後も覚えていたのですが、今は全く覚えてません(爆)。

あの時のあの記憶力は、記憶力じゃなくて、自制心が効かないくらいにおかしい時期だったので、「知っておきたい」「覚えておきたい」という執着と自己満足でしかなかったなぁ、と。今に比べて依存心も強い時期(当時は無自覚)だったのもあって、色々こじらせていたのだろうなぁ…(黒歴史でしかない)。

その、あの頃も今回も、「読めない」というか「わくわくさせる」というセットリストではあるのだけども、その感情の背景というか、驚きが単なる「不意打ち」「刺激」的な面白さだったのが03年、04年のツアーだったのだろけど、16年の今回のツアーは「説得力」という驚きになっていて。

しかも13年前のアルバムが最新アルバムとすごく相性がよいって、どういうこと?

すごいバンドだよ、本当に…。

そういう意味で、曲などにアレンジがあるなどではない「VULGAR」であっても、やっぱり、受ける印象は全く違う「VULGAR」になっているのだから、本当にすごい!

そして、すっかり忘れていた「ツアーごとに新曲をやるつもりでいる」という、薫んの言葉で、7月にリリースを控えた「詩踏み」がアンコールにて初披露!

「…え、あ、うん…。『ARCHE』の次の作品がこれです…か。え、あ、はい…。すごいな、うん…」と(^^;

そりゃ、アー写もああなるわ、っていう…。

本当にビックリしました。本当にこのバンド、音楽センスが高い…。そして幅も広い。

なんだかいろんな驚きしかなく、うまく言葉にまとめられないですが…。


あ。そうそう。

予想通り、薫んが「VULGAR」曲で使うのは、黒地に銀ドクロ、青地に黒ドクロでした。

が、「ARCHE」は最近のメイン機材、紫ラメ地に黒ドクロ。

何だかんだ言って私、紫ラメ地に黒ドクロの音、すっごく好きだわ(笑)。

やっぱり薫んのギターはライブで聴くのが一番いいなぁ、やっぱりこの音を聴きに来てよかったなぁ、と感じた初日でした。


そして、2日目。

セットリストは、こちらのサイト様よりご確認ください→

初日は、すっごく聴きたかった「INCREASE BLUE」や「かすみ」が聴けなかったので、この日はやるだろうと期待。

その代わり、何かしらの曲が今日はやらないのだろうな、と。

そしてこの日は1曲目から「THE IIID EMPIRE」と、かなり「攻め」を感じる始まり方。

そして聴きたかった「INCREASE BLUE」…!

この曲、薫んのイメージがすっごく強くて本当にライブでこそ聴きたかった!

絶対にこの曲、盛り上げておいて歌が始まった頃になると、上手に行っちゃうんだよね(^^;

今回も2番でそうだったので、「そう、やっぱりあっちに行っちゃうんだよね!そうそう!」と(笑)。

そして、本当にアルバム曲でしか予想していなかったので、すっかり忘れていました、ごめんなさいな「腐海」。

そう、この曲、Dieくんのソロがあって、後半にバッキングのリズムが変わってきてからの薫んのギターの弾き方がすっごく好きだったのを思い出しました…!その好きだったポイントもしっかり見逃さず。

昔の曲であっても、その当時のことが染み付いているのでしょうか、思い出すものですね(^^;

それと「砂上の唄」。

この曲ほど、サビ部分での上手側、下手側のギターの二人に「動」と「静」がはっきりしている曲ってないんじゃないの?と思うくらいに、2人の動きが違いすぎますね(^^;

それと、初日に間奏の入りで「おぉ、おう…」となった「AMBER」。

油断したのか、何なのか…。1回目はいけたと思うのですが、2回目の時に崩れちゃいましたよね(^^;

そして2日目は、「ARCHE」から「濤声」や「輪郭」が。

やっぱりこれらの曲も「VULGAR」となじんで自然なのだから、本当に不思議。

「輪郭」でも、薫んのソロの入りなども不安定だったので「どうしたの~?」とは思ってしまいましたが、やっぱりそれでも「輪郭」は曲のきれいさ、繊細さの中にある力強さなど、いろんなものが琴線に触れて、涙が出てきますね…。感動しました。

そして、初日には聴けなかった「かすみ」も。

中盤はしっとり聴かせるように思いました。

そして本編も佳境、という時。

「明日無き幸福、呼笑亡き明日」で、京くんがニタつきながら薫んの後ろから近づき、コーラス部分で薫んにマイクを向ける。

すると薫ん、体をそらして全力拒否…!

え、普段自分のマイクスタンドでコーラスする部分じゃないか(笑)。

何でそこまで全力で拒むのよ(笑)。

京くんが「ごめんね」のように、苦笑いして立ち位置に戻っていく中、薫んは下手側を向き、客席も見ずに下を向いて、ひたすらギターに集中していたっていう。

もう、大爆笑でしたわ。

あ、そういえば今更ですが、薫んのメイク、変わってましたねぇ。

初日はアー写のように、口にラインを書いて、骸骨のような口元にしていましたが、2日目は左側の頬にその縫い目のようなラインを書いていました。

いずれ、大槻ケンヂさんのような、ひび割れメイクに変わっていくことを地味に期待したいと思いつつ、「そんなことするか」と普通に思われそうですが、万が一何かの事故でこのブログ記事がご本人や関係者の方に届いたとしても、その反応がこちらに届くことはないでしょうから、特に何を気にすることもなく、勝手に想像したことを書いておこうと思います♪

そして本編の後半は、「VULGAR」のテンポの良い曲を集め、「SUSTAIN THE UNTRUTH」でかっちり締める。

本当、2日目のセットリストは初日以上にセンスが高い。

すごいわ、本当にすごいなぁ、このバンド。

曲数が増えて、ライブのセットリストにも表現の幅が広がってきているのだろうなぁ。

でも確かに、アルバムもライブも、曲順ってすごく大事ですよね。

どの曲をやったかどうか以上に、どんな聴かせ方があって、どんな印象を与えて、どんな盛り上がりがあったのか。すべて曲や流れから、客席は反応するわけなんだし…。

そういう当たり前のことに改めて気づかせたもらえたなぁ、と思っていますし、音楽というのは組み合わせであること、そしてその組み合わせだったり表現の可能性というのは無限大だったりもすることにも、改めて気づけたという感覚があります。

やっぱりこのバンドが好きで、ライブを生活の最優先事項にしていて良かったなぁ、と。

DIR EN GREYのカッコよさに気づけると、音楽そのものがすごく好きになっていく感覚もあります。

そしてアンコール。

京くん、アー写のような覆面をかぶって登場…!

そして「OBSCURE」が始まったのですが、バックスクリーンに六芒星が不気味に点滅し始めて「やばい、これ、どう見てもやばい演出。召喚でしょ、黒魔術でしょ、これ」としか思えなくて(^^;

ビックリしましたわぁ…。


名古屋2日間を通して感じたのは、やっぱりセットリストのセンスの高さと、「VULGAR」と「ARCHE」の融和性の高さ。

だって、音源としての「VULGAR」と「ARCHE」を続けて聴いたとしても、「なじむなぁ」と感じたことなんてなかったし。

セットリストは、しっかり盛り上げ、しっかり聴かせ、しかも曲そのものに変化を出すのではなく、ライブ全体からの「VULGAR」の進化を醸し出すって、どれだけ高レベルな演出してるのよ、と思えて。

でもそれってやっぱり本当にバンドが好きだからこそ、できることだと思うのです。

客観的にバンドを見れないと、そこまではできないように、個人的には思うのです。

DIR EN GREYのメンバーでもありリーダーでもある、ギターの薫んは、誰よりもDIR EN GREYが好きで、一番のDIR EN GREYファンなのだろうな、と思えてなりません。

そして。

ここ数年のパターンなら、この2Daysのセットリストが基本ですが…。

さて。

従来どおりなのかしら。

それとも、03年、04年の「VULGARツアー」のように、セットリストを毎回変えてきたりするのか。

そこまでしなくても、「VULGAR」の中に入れる、他アルバム収録の曲を少しずつ変えていくのか。

そういう、邪推なのか、憶測なのか、期待なのか分からないような、想像までさせてくれるDIR EN GREYというバンドは、やっぱり「最強」なのだろうな、と思います。

次の「VULGAR」も楽しみです。


I Love Rock'n Roll

DIR EN GREYを中心に、沢田泰司さん、聖飢魔II、洋楽も含めて中学生の頃から大好きなハードロック/ヘヴィメタルについて、備忘録的なライブレポートやCDレビューなど、大好きな音楽に関係する話をしています。