TAIJIさんの月命日によせて
2018年10月15日発売の「WeROCK 067」にて、TAIJIさんの特集が組まれるそうです。
同年9月18日を締め切りに、ツイッターとメールにて、TAIJIさんへのメッセージ等の募集をする企画がありましたので、私も簡単なものながら、ツイッターにて参加しました。
色々と思うことがあり…。
ツイッターで書きたかったけど、たくさんのことを見合わせました。
なので、完全に自己満足なんですけど…。
月命日でもある本日、9月17日。
ツイッターの補足がメインになりますが、この記事を残しておこうと思います。
〇映画「ATTITUDE」舞台挨拶でサントラ盤に頂いたサイン
この映画の監督のトミーさん側にサインをしてもらっちゃってます(^-^;
ジャケットはこちら。
プラスティックケースでサインが擦れてしまう、マジックインクがプラスティックケースにくっついてしまうかもしれないっていうのが不安で、トミーさん側に書いてもらっちゃいました。
どんな話をしたのかは覚えていないんだけど(悔しい…)、何か私が言った言葉に対してTAIJIさんが「えー、本当に?わー、嬉しいなぁ…!」って、少年のように目をキラキラされながら、とっても喜んで下さった会話があったことは覚えています。
そして「握手もして頂いていいですか?」とお願いしたら笑顔で握手に応じて下さって、とっても力強く、でも優しく握手をしてくださって、本当に嬉しかった。
この映画「ATTITUDE」は、何回か舞台挨拶が開催されていて、TAIJIさんが登場する回はほとんど行ったのかな…?4回くらい行ったのを覚えています。
それと、この映画出演メンバーでの映画上映記念だかのライブもあって、それにも行きました。
確か、hideサミットが開催された年に上映された映画だった記憶があって。
なぜなら、そのライブ(目黒鹿鳴館で開催されました)に出演したTAIJIさんの手首には、hideサミットで頂けた、細い、5色組くらいのラバーバンドがあったから。
ただ…。
この映画の音楽監督に集中するため、本来自分から「俺が一時的に復帰する」と言った、CLOUDNINEのライブに参加できなくなり、TAIJIさんが穴埋めするはずだったベースのポジションに、脱退したMARUさんが出演してライブが開催されたということがあって、ちょっとね…、私は心中複雑でしたが(苦笑)、でも、関係各位が「それでOK」と納得してのことだったはずだし、何よりも、舞台挨拶や映画上映記念だったのかな?のライブで拝見したTAIJIさんは本当に楽しそうでした。
だから、「それで良かったんだろうな」って思っています。
本当に…。
あのタイミングでTAIJIさんにサインを頂けて、ちょっとでもお話が出来て、喜んで頂けて。
そして握手にも応じて頂いて本当に嬉しかったし、行って良かったです。
〇とある関係者の方から頂いたピック
市販品のピックなので、多くの方が持っているでしょうから、特にレア感もないかと思います(苦笑)。
でも私は、このピックを頂いた経緯が私にとってはとっても「大きなこと」だったので、とっても大切にしているんですよね。
こちらのピックは、2014年夏に、TAIJIさんの内縁の奥様、赤塚様より頂きました。
この時期に、芸能ジャーナリストの渡邉裕二さんがTAIJIさんのサイパンでの死亡事故について、再度多くの人に知ってもらおうと、ニコニコ生放送の中継を入れたイベントを開催しました。
私は赤塚さんが立ち上げて、今は目標達成で終了した、サイパンでの死亡事故について、再検証を要望する署名活動に協力して、このイベントも、「もっと多くの人たちに知ってもらいたいし、イベントも成功させたい」という気持ちでチケットも買っていました。
その開催日前日に「ファン代表で、登壇頂くことはできませんか?」と赤塚さんよりご依頼があり、いろんな心境から悩んだのですが…。
それでもやっぱり自分のちょっとした気持ちの問題以上に、「TAIJIさんのサイパンでの事件を知ってもらいたい」という気持ちの方が強くて、その解明については本当に大切だと思っているので、ご依頼を受けさせて頂きました。
その時に「ギャラも出せないですし、チケットの返金もルール上、対応が難しいので、こんなものしか用意できずに申し訳ないのですが…」と頂いたのが、こちらのピックでした。
とっても嬉しかったんですよね、赤塚さんから頂けたことが。
私は…。
この署名活動に協力して、本当に数えるほどですが、直接赤塚さんとお会いしてお話したり、こちらも数えるほどの数通ですが、メールでやり取りをさせて頂いたり、そんな時にずっと感じていたのが…。
本気で大切な人を、その人の存在を、
その人の命が消えてもなお、守りたいと思える、
愛情の強さと美しさ人が持つ本物の優しさと思いやりでした。
私は残念ながら、TAIJIさんの死を通じて知り合えた赤塚さんから、そしてTAIJIさんから。
本気で人を愛することの尊さと厳しさ、美しさと強さ。
そういう、人間として持っている、とってもプリミティブだけど、どこか薄れてしまいがちな、とっても大切なものを教えて頂けた、強く認識させて頂けたと思っています。
だからこそ。
そのTAIJIさんのピックを、赤塚さんから頂けたことが嬉しかったですし、本当に、本当に、大切にしたいと思って、お財布の中に入れています。
見た目はTAIJIさんのピックだけど、私にとっては「人間として、大切な感情。愛情と優しさ、思いやりの結晶」なんです☆
〇X時代のメッセージCD
私が高校生の時にあった、ビデオコンサートか何かで配布されたメッセージCD。
TAIJIさんがいた頃のXのライブは、我が家は「Xだけはライブにもイベントにも行っちゃダメ」と「X禁止令」が出ていたのですが、当時、東京・原宿の歩行者天国では、多くのアマチュアバンドが路上ライブをやっていて、私はあるバンドのホコ天ライブに通っていて。
そこで知り合った、当時中学生の友達が…
「ピアノの先生と一緒にXのビデオコンサートに行って、もらったんです。
でも先生が『私はいらないから、お友達に』って、私にくれたんです。
輝凛さんにはいつもお話をしてもらったりで、
面倒を見てもらえていて嬉しいって思っていて、
TAIJIさんが大好きなのも知っているので、よかったらどうぞ」
と、わざわざ持ってきてくれたんですよね。
とってもレアなものなので「え?本当にいいの?保存用で取っておきたいとか、大丈夫?」と確認したら「あ、持っていない方に渡した方がいいので」と言ってくれて。
その子とは、その応援していたバンドが解散しちゃったりで、今では全く音信不通で、どこに住んでいるのか、何をしているのかも知らないんだけど、当時どこに住んでいたのか、それと名前もちゃんと覚えてるよー(笑)!
このCDのよう、あまり、メンバーが全員揃っている状態で会話を聞けることってないですよね。
当時のXメンバーが、とっても楽しそうに、気さくに会話をしているのが何だか、すごく微笑ましく思えたんですよね。
中には植物の種が入っていて、「これを植えて、花が咲く頃には日本に戻ってきているはずだよ」みたいなメッセージもあったけど…。
枯らしたくないし、もったいなくて、今でも種は入ったままです。
これ、今から植えても、もう植物の命としては途絶えているかもしれないですよね(^-^;
〇TAIJIさん掲載の雑誌をまとめているBOX
私はずっと、継続してTAIJIさんのファンをやっていたのではなくて…。
彼のベースは好きだったけど、やっているバンドの音楽性が好きじゃないなどの理由で、「遠くから見ているけど、好きなじゃない音楽にはお金を出したくないから、音源も買わないし、ライブにも行かない」という時期もあったし、そもそも「何がしたいんだろう、この人は…」と、理解できないこともあって、ファンという状態から離れていたこともあります。
でも…。
なぜか定期的に「そういえばTAIJI、今は何をしているの?」と、思い出しては検索して、現状を知って…、ということが何度かあって。
それで、私がそういう状態で、TAIJIさんに何度目かの再会をしたのが「音風」というバンドをしている、正確には、そのプロジェクトが終了した直後でした。
それで…「もう、どんな音楽性であろうと、彼の情報は見ておくようにしよう。あらゆる音源も雑誌も、可能な限り集めなおそう」と、ブックオフだったり、ヤフオクだったりをフル活用して、いろんな音源や、過去記事なども集めました。
このBOXは、その「さかのぼってかき集めた雑誌などの集大成」だったりします。
全部が全部、TAIJIさんとは限らないけど、このBOXの75%くらいはTAIJIさん絡みです。
その後にTAIJIさんがソロライブを何度かやったり、D.T.Rが再結成されたりなどなど…。
学生時代に「X禁止令」を出されていたのと、X脱退後に加入したLOUDNESSは、あの時期から音楽性が思い切り変わって、それにあの当時は強い抵抗があったので、ライブには行かなかったりで…。
なので、色んな過去の音源、書籍などを集めて…。
そんなことをしていた後に開催されたTAIJIさんのライブのチケットを取って、初めてTAIJIさんの出演するライブを見に行けた時は、移動中、吐き気も強かったし、開演するまで緊張で立てなかったり(苦笑)。
そんな、改めてTAIJIさんのファンとして、ある意味「やり直した」ような、再スタートキットが、私の本棚の一番下にあるBOXだったりします。
〇TAIJIさんについて
写真は2016年7月に、赤坂・J ROCK CAFEにて開催された、TAIJIさんの生誕50年のお祝いイベントでの内装の一部。TAIJIさんの部屋が再現されていました。
別のブログ記事にも書いていますが…。
私は、Xを見聞きした時、最初に目に飛び込んできたのがTAIJIさんで、とにかくTAIJIさんがカッコよかった。
「ベーシストは地味」だとか、そういう感覚が私にもあったんですが、それをぶち壊してくれたのがTAIJIさん。
ステージアクションやビジュアルだけじゃなくて、音の存在感がとにかくすごかったです。
TAIJIさんのベースを聴くようになって。
音楽の深みや面白さ、バンドのアンサンブルの大切さ、ベースの奥深さに気づいて、音楽を聴くこと、バンドを聴くことが楽しくなりました。
ロックだけじゃない、色んなジャンルを聴いていても、ベースラインを追うことで、「何でこの曲がこんなに弾んで聴こえるのか」など、そういうものが感じ取れるようになって、もっと、音楽が好きになり、聞くことがとにかく楽しく感じられるようになりました。
TAIJIさんがいなければ、きっとここまで音楽が好きになれていないと思う。
きっとここまで、自分がバンドをするのではないのに、楽器をするでもないのに、それでも「バンドは絶対に面白いし、いいものだ」と思うこともなかったように思うんです。
TAIJIさんの存在があったから、私は人生に「音楽」という、支えと励み、強味といった、自分の人生を豊かにできる「資源」を手に入れることが出来たと思っています。
そして、それだけじゃない。
あなたの存在は…、命が潰えた後にも、私に「愛情」「優しさ」というような、人間として大切な、本当は当たり前なのに、忘れてしまいがちな、大切な感情にも気づかせてくれた。
本当に、本当に、私の人生に、とっても大切なものを与えてくれた、気づかせてくれた、私の人生の恩師がTAIJIさんだとも思っています。
なかなか…、簡単にお会いできない、遠いところに行ってしまったようですが…。
どうか、見守っていてください。
あなたに与えてもらったもの、気づかせてもらったものを大切に、1日1日を生きていきます。
どうか、どうか。
天国でも楽しくお過ごし下さいね。
TAIJIさんに出会えて、本当に良かったです。ありがとうございました。
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