DIR EN GREYと脳科学

この内容は、旧ブログにて、2015年5月31日に書いたものです。

最近

・時間をもっとうまく使いたい

・もっと効率よく勉強したい

そう思うことが多くなりました。


その一例として、

・速読法

・速聴

そして

・ノート術

なんかを取り入れたりしているのですが、それともう1つ。


・朝時間の活用


これが出来ないものかと。


というのも、朝早く起きて活動していた方が、どうも体調がいい。気分がいい。

シャキシャキ動ける。

が、基本的に夜型人間なので、朝型に切り替えるのに、いい方法はないか。

と思って、図書館にて「脳を最高に活かせる人の朝時間~頭も心もポジティブに~」(茂木健一郎・著)を借りてきて、読み進めている時に…。


「あれ?

 もしかして、DIR EN GREYが世界中から求められているのって、こういう理由があるのかも?

 理屈じゃないのかも?」


そう思えたので、にわか知識であありますが、自分の経験や感覚などからともリンクさせて、(こじつけ、とも言うけど)書いてみようと思います!


脳のパフォーマンスを上げるために
「脳に快感を与える習慣」を積極的に取り入れるといい。

その1つが常に好奇心を持つこと。
与える快楽として、
・嬉しい!
・美味しい!

・楽しい!

・面白い!

などと感じることを用意すると、

脳の活動は俄然フレキシブルになる。


常にハイパフォーマンスを発揮するために重要な要素

いかにリラックスした状態で物事と向き合えるか。


フロー状態」という、何かに没頭している時、
リラックスしている中で驚異的な集中力を発揮している時には、疲労やストレスを感じることが比較的少ない。


集中している状態 = 緊張状態ではない。

限りなく集中している状態でも、リラックスしているのはあり得る。

(子供が遊びに夢中で我を忘れている状態や、アスリートが世界記録を出す状態など)


脳には「引き込み現象」というものがあり、仕事や勉強を始めると、それに引き込まれていく。
しかし、脳は飽きっぽいので、想定されている事や簡単に分かるものに対して興味を示さないクセがある。
一方で、予測不可能な出来事や偶有性に満ちたもの、本気度が高いものには興味、関心、注意を向けると言われている。
一旦この状態に引き込まれると、状態が続く限りは集中力が持続し、さらなる深みに引き込まれていく。


居心地の良い「ホーム」ばかりで活動していると、脳の活動パターンも「マンネリ化」してくる。
脳に決して好ましいことばかりではない。
なぜなら、「変わる必要はない」と判断し、今までの回路でやり繰りしようとする。
脳のパフォーマンスを高める上では、アウェイの環境に身を置くことが大切。
脳は予め自分が想定出来ることに、大して喜びを感じない。
自分がどのように対応したらいいか分からないような状態に置かれると、喜び勇んでフル稼働する。
時には心躍るアウェイの状態に身を置くことで、脳のパフォーマンスを最大限に引き出すことが大事。

本は、「脳のこういう特性をうまく使って、朝活動を実りあるものにしよう」というものなのですが、どうも、どうも、DIR EN GREYの活動、世界の反応にリンクするなぁ、と。

特に引用文の中での太字の部分ですね...。

そんなDIR EN GREYの2015年のパリ公演での様子です。

この曲のイントロからAメロのギターのリフ。

2人のギタリストが交互に音を出して1つのメロディにしています。

彼らには「そういうアレンジで来ますか!」だとか、リフに特徴があるなどの曲が多い印象があります。

とっても小難しいことを、さらっとやっているというか。

(故に「下手」と言われがちですが、それには反論はしません…)

そして、ボーカルの動き。

ハッキリ言って異常です。

でも、彼の動きや歌詩などは「人間誰しもが持っている負の感情」を全身全力で表現しているように見えるんですよね。

人が隠したい、人には見せたくないと抱えているような、どろどろとしたものを、包み隠さず、全部出して表現している。

「痛み」の表現が、そこにはあり、それはきっと万国共通なのだと思えます。

なので、多くの人をライブでも惹きつける。

アンコール1曲目での曲。

この盛り上がりは、本国の日本以上のものがあります。

何なの、この異常な盛り上がり。

そして、日本語の歌詩なのに、パリ公演でも、日本語で大合唱。

観客の多くは、母国語は日本語ではないでしょう。

恐らく。

「彼らにとても興味を持てる!」というものがあり、「何を歌っているのかしら!?」と知りたくなる。

(好奇心が刺激されている)

そして、「分かるわ!私にもこの感覚はあるもの!」と、共感して、さらにハマっていく。

そういう流れがあるのではないかな、と思えます。


そして。

日本でもそうですし、DIR EN GREYに限らない話ですが、ライブという空間は観客にとっては「アウェイ」の空間ではないでしょうか。


加えて、彼らの海外公演は、彼らにとっても「アウェイ」でしょうね。

となると、もう、脳が活性されまくって、緊張が解けた頃のリラックス状態になっていたような公演では、まさに「フロー状態」で、彼らのパフォーマンスも高くなったのかもしれない。

そして、彼らのライブの姿勢、音楽に対する姿勢には、常に高い「本気度」を感じます。

全身全霊で、ぶつかってくるし、手を抜くことがない。

そんな姿勢を常に感じています。

そして、先ほども引用したこの言葉。

一方で、予測不可能な出来事や偶有性に満ちたもの、本気度が高いものには興味、関心、注意を向けると言われている。

まさにこれ!!

特にライブは「予測不可能な出来事」が起きますからねぇ。

そうじゃなくても、彼らは楽曲の構成、アルバムリリースにも

■予測不可能な出来事

■偶有性に満ちたもの

を提示してくる印象があります。

それを強く感じるアルバムが

そしてその次にリリースされた


これは、もう、予測不可能なんて、生易しい言葉では表現できないくらいに、予測不可能すぎたのと、もう、あり得ないくらいのひねくれた展開(笑)。

でも、また、そこがいいのですよね。

よく、テレビで、私が読んだ本の著者、茂木さんも


「よく分からない、分からないと考えて、脳にストレスを与える。

 この考えている瞬間に脳が活性化する。

 そこがいいのですよね」

っておっしゃいますよね(笑)。


それと全く同じ現象なのかな、なんて思ってしまいました。


茂木さんも

「分からなくていいんです。

 活性化させることが大切なのですから。」

っておっしゃいます。


DIR EN GREYについても、そうなんだろうな、と。

予想しても、推し量っても、全部裏切られるし(苦笑)。

それでもファンには予想させちゃうようなバンドなのです、彼らは。

そして、上記2作を出した後の最新作が、こちら。

や、待って。

だから、待ってよ、何この「余計なものは削ぎ落しました」っていう、全く違うアプローチ!!

それでも、ライブで「ARCHE」の曲の中に「DUM SPIRO SPERO」の曲があっても、しっかりなじんでいるのだから、凄いよなあって思うのです。


って、私は別に、脳科学から「朝活」をいいものにしたい、習慣化して、いい人生を送りたいと思っていたのに、なぜかDIR EN GREYについて、熱く語っているブログにしてしまった(爆)。

あれですかね。

朝日を浴びながらのウォーキングは、心身共にいい影響があって、パフォーマンスを高めるそうなので…。

DIR EN GREYを聴きながら、朝のウォーキングでもすればいいっていう着地点。

うん、悪くない(笑)。

朝はお勉強をする時間、ハンドメイドをする時間などに充てようと思っているけども、それが「ホーム」になりつつある時には、ウォーキングというアウェイを、DIR EN GREYと共にやってみようかな。

ちなみに茂木先生の本はこちら。

【後記】

見事に朝活は失敗に終わっております(爆)。

それでも以前の私からしてみれば、休みの日でも何でも、午前中から活動出来ているだけでも奇跡だったりするので、世間的な時間軸は度外視して、自分の生活の変化としては、なかなか上出来です。


I Love Rock'n Roll

DIR EN GREYを中心に、沢田泰司さん、聖飢魔II、洋楽も含めて中学生の頃から大好きなハードロック/ヘヴィメタルについて、備忘録的なライブレポートやCDレビューなど、大好きな音楽に関係する話をしています。